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参加店紹介 第25回 Arts & Crafts 紅村(Kouson) 様

参加店紹介 第25回 Arts & Crafts 紅村(Kouson) 様 今回は茶わん坂にある「Arts & Crafts 紅村(Kouson)」さんをご紹介します。
 「Arts & Crafts 紅村(Kouson)」さんは,市バス五条坂バス停から茶わん坂に入り,清水寺へ向かって進むと右手に見えてきます。
 今回お話を伺ったのは,100年以上の京焼・清水焼の伝統を誇る「Arts & Crafts 紅村(Kouson)」さんの4代目林侑子さんです。

コミュニティプロジェクトチーム(以下「コ」):よろしくお願いします。早速ですが,こちらはどのようなお店ですか?
Arts & Crafts 紅村(Kouson)さん(以下「紅」):こちらは,100年以上青磁・白磁を作り続けており,仕事場で作ったものを店舗で販売している直営店です。

コ:京焼・清水焼とはどのような特徴の焼き物ですか?
紅:特徴がないのが特徴ですね。昔,京都には都があったので,様々な場所からいいもの,技術,作り手が集まってきて,独自の発展をしました。そのため,作り手ごとに作風や技法が異なっており,特徴も様々です。高い技術で小さなニーズに応えることができるのも、京焼・清水焼の特徴です。

コ:どのようなお客様が多くいらっしゃいますか?
紅:昔からのファンの方や,最近では年間を通して多くの観光客もいらっしゃいます。外国人の方も多いですね。また,若いご夫婦やご年配の方,焼き物好きの方も来てくださいます。

コ:お客様との印象に残るエピソードを教えていただけますか?
紅:私が一番嬉しかったエピソードは,陶芸体験を通してお客様が陶器に対してより興味を持つようになってくださったことですね。今まで陶器を買って集めることが趣味だった方が,体験を通してただ集めるだけではなくその技法やどんな土を使っているのかなどにまで興味を持つようになってくださいました。実際に自分が作ることで,作ってわかる難しさに気付き,さらに愛着を持って大事にしたり,他の人が作るものにも興味を持ったり,陶器に対しての見方が変わっていってくださることに喜びを感じます。

コ:体験者が外国人であった場合は教えるのも大変だと思うのですが,どのような工夫をされていますか?
 紅:基本的には紹介制で観光客の予約は取っていませんが,外国人と知り合いの方が連れていらっしゃることはあります。その場合は,片言の英語とジェスチャーで頑張っています。また,焼き上げの話はお連れ様にお願いしています。

コ:陶芸体験をされる際に大切にしていることや体験者に感じてほしいこと,伝えたいことはありますか?
 紅:そうですね,ゼロからものができることは凄いことで,自分で色を付けることでそれに愛着を持っていただきたいです。良い器を買う人が少なくなってきている時代だからこそ,自分の家に一つ特別なものを置くことで「あの時にはこれを使おう」といった,心が豊かになる瞬間,素敵な余裕を持ってもらえる時間を一緒に寄り添って作れたらなぁと思っています。特別な何かをうつわへ求めるのは難しい人もいますが、気に入った服を買った時に帰って開けるのが楽しみになる感覚をうつわにも感じていただきたいですね。子どもを対象とした陶芸教室をするのも,このような感覚を持ってもらいたいからであり,この業界を存続していくために,まず子どもたちに楽しんでもらうことを一番に考えています。

 コ:今後どのようなお店にしていきたいですか?
 紅:紅村窯にある和室で絵付け体験ができるようにしたいなと考えていて、お店を任せている人に現在絵付けを習いに行ってもらっています。10分程で出来て汚れることもないので,ふらっと入ってきた人や通りすがりの人に京都の思い出として体験してもらい,後で郵送できるように計画しているところです。

 コ:京焼・清水焼の文化をこれから先も保っていく,広めていくために心がけていることはありますか?
紅:「京都」のブランド力は凄いので,もっと京都をアピールしていきたいですね。昔はみんな窯を持っておらず,登り窯にそれぞれの作品を持ち寄って焼いていましたので,そこには大きなコミュニティがありました。しかし市の条例により薪で炊くことが禁止になってから,そのコミュニティは薄れていきました。その後,焼き物業界が厳しい時期を迎えた頃に,また一つになろうという動きが五条坂・茶わん坂に起こり,みんなで協力して盛り上げようと5年前から11月にわん碗ONEというやきものイベントが始まりました。ですから,現在は地域・作家・窯元・小売という垣根を越えて一つになり,京都の焼き物の底上げを頑張っています。

コ:おもてなし隊についてなのですが,参加前と後で何か変わったことはありますか?
紅:お店のバリアフリー化やトイレの貸出,外国人の対応などができるようになりたいなど,観光客に対してお店として受け入れる体制を意識する良いきっかけになりました。

コ:今後おもてなし隊の活動に期待すること,やってもらいたいことなどはありますか?
紅:外国人に対しておもてなしをしたいという気持ちはとてもあるので,英語は流暢ではないけれど外国人の方もウェルカムですよっていうシールみたいなものがあれば嬉しいですね。

<取材を終えて>
 快く取材を引き受けて下さった林さんのお話からは,お客様とのふれあいを通して京焼・清水焼の文化をこれからも広めていきたいという想いがとても伝わってきました。焼き物に興味がある方も今まで興味がなかった方も,東山にお越しの際はぜひお立ち寄り下さい。きっと,今までに気づいていなかった京焼の魅力に出会うことができると思います。

更新日:2016年09月15日(木)


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